金田喜稔|初代JFAシニアサッカーアンバサダー就任



サッカーを自ら”プレイして”、Jリーグや代表戦などの試合を”見て”、家族や仲間とサッカーについて”語る”。日本のサッカー文化をさらに発展していくためには、この「やる・見る・語る」の3つを揃えて普及させていくことが大切だと思っています。
 
僕がこれまでの遠征や解説で赴いた世界のサッカー大国では、その国の人口や経済規模に関わらず、日常的に”サッカーを楽しむ環境”が整備されているのを目の当たりにして来ました。日本では高校や大学を卒業すると“引退”という言葉でサッカーから離れてしまいがちですが、学校の部活動やクラブチームを卒業しても、あるいはプロを引退しても、”サッカーから離れない環境整備”が、この日本がサッカー大国になるために必要です。
 
日本サッカー協会でも、様々な理由で続けられなくなったサッカーを人生の節目で引退して終わるのではなく、誰もが、いつでも、どこでも「やりたいときにサッカーができる(※)」環境を提唱しています。※JFAグラスルーツ【ずっとEnjoy♬引退なし】
 
特にここ数年は、今でも”やり残した感”を持ったまま、まだまだもっと上手くなりたいと思って毎週末ボールを蹴っているミドル・シニアの大人たちとの出会いが沢山ありました。
 
ただ単純に「ボールが蹴りたい」というあの頃の初期衝動を思い出して、お気に入りのウェアとシューズを身につけてピッチでボールを蹴って体を動かしませんか。大人たちが楽しそうにボールを蹴る背中は、次世代を担う子どもたちにもきっと良い影響があるはずです。
 
ミドル・シニアの皆さん、ピッチでお会いできるのを楽しみにしています。
金田喜稔